伝統耐震診断 橙工務店のブログ 茨木市でリフォームするなら橙工務店

今日　古民家再生協会　大阪支部の方々と大阪市阿倍野区の登録有形文化財の建物の調査をさせていただきました。

この調査は　古民家再生総合調査といい　古民家鑑定　床下インスペクション調査　伝統耐震診断調査の三つの調査を行い　古民家再生協会から古民家再生総合調査報告書が発行されます。

こちらの建物は築89年のとても歴史的価値のある建物です。

8月27日に古民家鑑定は先立って行われ　今日は床下インスペクション調査と伝統耐震診断調査をさせていただきました。わたしは伝統耐震診断の調査を担当させていただきました。

地震計を地盤　建物に一つずつ置き　専用の伝統耐震性能評価システムの機器につなぎ　数分間振動を収録・解析し　5回以上計測実施　実時間演算で解析します。

古民家では　在来工法の耐震診断　一般診断法などでは　上部構造評点が低く出るので　結果として　倒壊する恐れがあるとの結果になってしまいがちですが　この伝統耐震診断では　伝統耐震性能評価指数　C値を求めることにより　日本建築防災協会が国土交通省のもとにまとめた　木造住宅の耐震診断の実施基準の総合評点に対応しており　それにより　十分安全　一応安全の結果が出ることも多いです。また　古民家鑑定　床下インスペクションを同時に行うことにより　建物の状態を把握することができる調査です。

古民家は弱いと考える方もおられますが　わたしは建物の劣化なとがなければ　十分に強い建物と思っています。

今日は調査させていただき　ありがとうございました。