ページトップへ

ブログ

2月 弊社のお近くのT様邸を耐震改修の工事をさせていただきました。

まず 耐震診断させていただきました。
今回のT様邸は建築時の図面が無かったため、わたしと大工の小林くんと二人で 間取り・壁の位置・開口部の位置大きさなど調査させていただくとともに1階床下及び2階の天井裏に入らせていただき 筋違の有無などの構造部分の確認をさせていただきました。

そして それを基に耐震させていただきました。

目視できない部分 図面が無いこともあり建物の上部構造評点が0.2と低い診断結果が出ました。
0.2とは倒壊する可能性が高いという判定です。
その診断結果を基に補強計画をしていきます。

瓦の重い屋根を軽い屋根に変更したり、耐力のある壁を建物の弱い部分に配置します。しかし、現在住まわれている間取り・窓の位置などの変更は最小限にする計画をし、補強計画ができました。

建物の上部構造評点を0.73まで上げることができました。
そして T様に工事内容・工事期間・工事金額などをご説明させていただき、工事させていただくこととなりました。

今回の補強計画で和室が弱い部分と分かり、耐力壁を作っていかなくてはならないのですが、和室は柱も化粧材ですし、長押も付いています。柱などを隠した大壁ならば構造用合板を貼るという方法がありますが、長押が付いている和室はそうもいきません。耐力壁を長押を取替えるのも無駄な費用ですし また在宅での工事のため工期も短くしなくてはなりません。

大工の小林くんといろいろな材料・工法を検討した結果 今回は「モイスかべつよし」という不燃用壁補強キットを使用することとなりました。国土交通省認定の補強材なので安心です。

 

このキットなら長押も取外したり 切断したりすることなく 補強ができます。

そして その上に耐震ボードを貼り仕上げをして完成です。

最近の木造耐震補強材の進歩には驚かされます。
今回も納得のお仕事させていただきました。

記事一覧 | 2018年03月